働き手はどこへ消えた?人材不足の原因を考える②

働き手はどこへ消えた?人材不足の原因を考える②

採用基準・スキルのミスマッチ

企業が必要としている能力と
労働者がもつ能力が不一致であることから生じる要因だ。

ここで先ず起こっているだろう問題として、
・会社側は求職者を過少評価している可能性
・求職者は自分を過大評価している可能性
が否定できない点だ。

会社側が求めるスキルとは一体何だろうか?

例えば、
大型自動車免許を持っている
簿記2級を持っている
など具体的な資格の場合があるだろう。

この場合、応募の段階で
それらが明記されているはずなので、
応募者が見落とさない限り、
資格でのミスマッチはないだろう。

しかし求職者が、
中型免許しか持っていなかった
3級しか持っていなかった
という場合がある。

これは求職者がその資格基準はないが、
それに準ずる資格を持っていて、
その会社で働きたいと言う意欲を買って欲しい
と言うことの表れだろう。

この様な場合、どう考えるだろうか?

会社側は、時間的な余裕があれば
資格を入社後に取ることを条件に
採用することを検討することができるだろう。

応募者が他に多ければ、
条件に合わないと書類選考の時点で
落とすこともあるだろう。

気をつけなければいけないのが、
大型免許が必要なトラックを運転しなければならない
と言うのは明確な基準だが、
簿記2級というのはあくまでも目安でしかない。

簿記2級がないと動かないパソコンがある訳でもなく、
資格がないのに経理業務を行ったからといって
罰せられる訳でもない。

もちろん、弁護士や会計士、税理士などが
その資格がないのにそう名乗って仕事を行うのは
問題だが・・・

資格というのは、
その人がその時点で持っているか、いないか
それを表しているだけだ。

極端に言えば、資格の種類にもよるが、
必要とされた講座を受講しているかどうか、
試験勉強をしたかどうか
ということを表すものでもある。

それすら出来ない人は不採用とするのも一理だ。

採用する会社側は、資格だけに捉われずに選考すること。

求職者は求められる資格と
その背景を想像することが大切だはないだろうか。

つづく