働き手はどこへ消えた?人材不足の原因を考える①

働き手はどこへ消えた?人材不足の原因を考える①

昨今の人手不足は、未だかつて経験したことがないと
多くの人が感じているのではないだろうか?

原因としては、

・好景気による製造業などの雇用拡大
・団塊の世代の退職
・少子高齢化

などが挙げられる。

好景気による影響はかつてのバブル期にもあったが、
それが主たる原因であれば東京オリンピックを境に
回復することも予想される。

団塊の世代の退職は、改善の余地はなく、
仕事ができる戦力が減っているのは事実であり、
その代替え戦力となる人材を採用・育成してこなかったツケが
回ってきていることも事実だ。

少子高齢化については、短期的に改善できる課題ではなく、
独身の若者が増加していることを問題視している自治体が
婚活イベントを開催するなど行なっているが、
目に見える成果が出るまでには数十年かかる。

最大の問題は、これらの原因が表面的な理由にすぎない
という点だ。

近年起こっている問題は
・採用基準・スキルのミスマッチ
・賃金・雇用形態間ミスマッチ
・大卒就職者の大手企業志向
・中小企業の大卒志向
など根深い問題だ。

これらはここ数年のグローバル化によって加速している。

特にIT技術の発達により、
採用側・求職者双方が以前は知り得なかった情報が簡単に手に入る様になり、
採用側・求職者がお互いに選り好みをする状況が起こっているのだ。

なぜ、この様な問題が起き始めているのだろうか?

つづく