問題を複雑化しているモノの正体 その1
解決が難しい問題とは
2つ以上の別の問題が同時に起きている状況である事が多い。
全く別の問題であるにも関わらず、
それがあたかも因果関係があるかの様な
錯覚を起こして、自ら解決の道を閉ざそうとしてしまう。
特に起きやすい混同が、
「過去の出来事」とこれから起きるだろう「未来の出来事」。
例えば、
過去にあった出来事や過去の実績を参考に考えて
同じ結果が出るという前提条件というか、思い込みを擦り込んでしまう。
以前、好きな相手に告白をしたけどフラれたから
今回、告白してもフラれるに決まっているので
告白したくない。
前回、同じ対戦相手に負けてしまったので、
今回も勝てるはずがない。
とかです。
過去の出来事が未来を約束しているかの様な錯覚を
私たちは子供の頃から刷り込まれて来ました。
少し視点を変えてみましょう。
例えば、サイコロ。
サイコロはご存知の通り、
1/6の確率で1から6の数字が出る。
しかも、サイコロを振る度に
それぞれの数字が出る確率は1/6である。
こんな事は冷静に考えれば、
誰にでもわかる事ですが、
興奮した状態では
6回サイコロを振れば、
1から6がそれぞれ出るかの様な錯覚を起こしてしまう。
試合に勝つか負けるか
フラれるかフラれないか
単純に考えれば、
どちらも1/2の確率。
しかも、以前の試合に負けようが
以前、フラれた事があろうが
それは関係ないのだ。
勿論、実際の試合や恋愛には様々な要素が含まれるので
そう簡単には行かないかもしれないが、
それらの要素を除けば、
毎回1/2の確率が繰り返されているのだ。
その2へ続く。
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