後継前に明確にしたおきたい会社のビジョン、これからの展望!自分なりの将来のプランを持つ意味

後継前に明確にしたおきたい会社のビジョン、これからの展望!自分なりの将来のプランを持つ意味

会社経営をする上で様々な仕事、業務がありますが、その中には経営者にしか出来ない仕事もあります。

その中の一つが、会社のビジョン、将来の展望を描くことです。
中小零細企業を経営する最大の魅力が、経営者が決めた通りに進む事が出来るという点です。

もし、これが大企業だったり、上場企業だったりすれば、そうは行きません。

経営者の鶴の一声で変わる、朝令暮改でも社員さんは不満かもしれませんが、臨機応変に対応するのは現在の様な先の見えない状況ではむしろ、必要な舵取りです。

ですが、起業した初代ではない場合は、後継者の場合、大きなビジョンを語ることが得意だとは限りません。

一般的なリーダーシップとは、大きな夢やビジョンを語る事と考えられている節があります。
確かに、会社をどうしたいかという点は、経営者自身、プランを持っていなければ場当たり的になってしまいます。

ですが、全ての会社が拡大路線を取れるワケでもなく、
誰もが魅了される様なビジョンを語れる状況ではないのも事実です。

では、その様な場合どうしたら良いのでしょうか。

今の会社の業態や業種に拘らず、
後継者自身が得意な分野ややりたい事を明確にして、
そこに向かっていく姿勢を見せていく事が重要なのです。

ここでは、会社のビジョンや展望、自分なりの将来のプランを持ち、
明確にすることの重要性について解説して行きます。

会社としての目的、ビジョンを明確化する事で生まれる力

目標を明確にすることと同じ様に会社としてのビジョン、将来の展望を明確にする事には大きな力ら宿ります。

会社はどこに向かっているのかという共通認識を持つ事で、それに反することをしなくなったり、反りが合わない社員さんは退職したりする様になります。

会社のことを法人と言いますが、会社にも人格があるのです。

誰でもOK、なんでもOKではなく、人格にあった様な振る舞いになるのです。

好き嫌いもありますが、それは周囲に伝えないと理解してもらえません。

中小零細企業の場合、経営者の人格というか、キャラクターが反映される傾向が強いので、そう考えると、代替わりをして、後継者が社長になれば、その人格が反映さえて当然なのです。

ですが、多くの後継者は、自分の意思、キャラクターを押し殺した経営をしてしまいがちです。

それは、先代の様に振る舞う様に求められている、
現状の延長線で会社のビジョンを考える様に求められていると感じたり、思ったりするからです。

ですが、その様な感覚は、多くの場合、勘違いというか、思い込みの場合が多いです。

もちろん、先代からの社員さんは、先代の考え方や振る舞いなどに慣れているワケですから、
違うということに違和感を感じることもあるでしょうし、それを後継者に伝えてくることもあるかもしれません。

ですが、それは時間が解決してくれるといいますか、慣れればそういうものだと変わるのです。

古参社員が足を引っ張るという話がありますが、
それは後継者の考え方やキャラクターに馴染めないため、
後継者を自分の都合の良い様に変えようとする反発の現れです。

年齢、社歴共に後継者が敵わない社員さんがいるのは仕方がない事ですが、経営者として責任を取れるのは、社員さんではないのですから、同等に考えてはいけません。

臆せずに社内に伝える、取引先にも可能な範囲で伝えることが重要です。

後継者ではなく、一人の経営者として独自のプランで将来を見据える

後継者という言葉には、会社や事業を継ぐという意味が含まれていますが、
変化のスピードが早い現在、事業は内容な形態を変えないと生き残れない時代に入っています。

10年続くと思われた事業が1年で衰退する様なことが、日常的に起こって来ます。

その様な状況下では、従来のビジネスモデルが機能せず、
新たな柱となるビジネスを構築する必要になります。

その時にこそ、後継者は新たなチャレンジをするチャンスです。

従来の事業、業態やビジネスモデルに囚われない柔軟な発送も大切ですが、もっと大切な事があります。

それは、後継者がやりたい事、得意なことかどうかです。

創業者は、その仕事が好きだったり、得意だったりしたから、それを事業にして拡大や継続をしているケースが殆どです。

それと同様に、既存の会社はあるとしても、後継者も創業者になって新たなビジネスを始めても良いのです。

ですので、その際に重要なことは、
既存の事業の延長線上で考えるだけではなく、自分が得意なこと、
興味のある分野を掛け合わせられないかを検討することです。

会社として長年、培って来たノウハウや強みがあれば、そこにレバレッジを効かせる様な発想です。

掛け合わせるのは、後継者のやりたいこと、得意な事です。

もちろん、将来性や社会性などを考慮することも重要ですが、そこに縛られると楽しさ、ワクワク感は激減します。

そこばかりでも困りますが、やれる事、やるべき事に無理のない範囲でスパイスを利かせることも長い会社経営では必要な要素なのです。

まとめ

夢を語れ、ビジョンを伝えろと声高にいうのは簡単ですが、大風呂敷を拡げることに抵抗感がある後継者もいます。

現実的に考えると、今の業態や事業では、会社を存続する事が難しいと感じる場合もあるでしょう。

その様な厳しい状況下では、ポジティブな要素は生まれ難いです。
ですので、後継者自身の将来のプランを具現化しながら、それを社内にも浸透させて行く。

その様な行動を通して、会社のビジョンを社員さんに伝えて行くというのもあって良い形ではないでしょうか。