先代が「起業家タイプ」だと「苦労する後継者のタイプ」とは|後継者の才能と強みを生かすリーダーシップ

先代が「起業家タイプ」だと「苦労する後継者のタイプ」とは|後継者の才能と強みを生かすリーダーシップ

一般的にリーダーというと多くの人たちの頭に浮かぶのは、人前に出るのが得意、話をするのが好き、目立つ存在、新しい事に挑戦する。

そんな人たちではないでしょうか。

起業する人が増えた現在、色々なタイプの人たちが起業をする様になりましたが、一昔前で起業する、会社を作るというのは、一般的なリーダータイプの人たちがやることでした。

ですが、その起業した会社の後継者はどうでしょう。

一般的なリーダータイプの人たちとは限らないので、そこに、多くの後継者が悩み、苦しむ原因が実はあるのです。

周囲からは、先代と比較され、先代からも振る舞い方や発言を指摘される。

その様なことが、後継者にとっては強いストレスとなり、
本来持っている才能や強むを発揮できないという悪循環に陥ってしまう。

そんなことが、多くの中小企業で起きているのが、現在の日本の実情です。

ですが、リーダーシップのスタイルは人それぞれ。

目立つ必要もないですし、話上手である必要もないのです。

ですが、後継者の思い込みと周囲からの期待から、
誰もが一般的なリーダーシップを発揮しようとしている事が問題なのです。

ここでは、起業家に多いタイプ、その反対の所属意識の高いタイプについて解説し、
どうしたら自分の強みや才能を経営に生かすことが出来るかを考察して行きます。

強いリーダーシップ像への憧れと期待が後継者を惑わせる

人前に立って鼓舞する様なことを話したり、何か革新的なことをやってくれる。

平穏な状況ではなく、厳しい状況、危機的状況下では、
そんな強いリーダーを多くの人たちが無意識に望むというのは、政治に限ったことではありません。

会社でも、社員・スタッフが、その様なリーダーシップを取る経営者を望むのは自然のことでしょう。


多くの初代、起業家たちは、その様に振舞ったり、話をすることが得意で、
「経営者=一般的なリーダータイプ」という固定観念がそのために根付いているのです。

ですが、現実には違います。

2代目、3代目の後継者は、一般的なリーダータイプとは限りませんし、真逆のタイプもあり得るのです。

真逆のタイプは、起業するより、組織の中の方が活躍できるタイプで、所属意識が高く、起業したいとは思わないですし、起業したい人たちの心境も理解し難いです。

真逆のタイプと考えると解りやすいのですが、
人前に出るのが嫌い、話をするのが苦手、目立たない存在、新しいことにチャレンジしたくない。

そんなタイプなのです。

起業家に多いリーダータイプの人たちは、

人に何かを指示されて動くのが嫌いだったり同じことを繰り返し続けるのが苦手だったりします。

反対に所属意識の高い人たちは、指示を出すと的確に動いたり、
同じことをコツコツと続けることが得意な人たちです。

もし、企業の後継者がそんなタイプにも関わらず、
いわゆる「リーダータイプ」を期待され、それを目指した場合、どうなるでしょう。

非常に、苦労することになります。

自分の不得意なことを人並み以上にやろうとうする訳ですから、
算数や科学が得意な子どもが、苦手な体育を頑張ろうとする様なものなのです。

所属意識の高いタイプの強みとは

起業家タイプとは真逆のタイプである人たちの多くは、
裏方に回り、表で活躍する人たちを強力にバックアップすることが得意です。

既にあるビジネスをベースに考えて、
それをブラッシュアップしたり、より良いやり方を考えたりすることに長けています。


人とのコミュニケーションは、会話よりもメールの方が楽で、上手く伝える事が出来ます。

起業家に多いタイプは、新しい事を始めるのが好きですが、続ける事が苦手。

反対に所属意識の高いタイプは、コツコツと継続する事で成果を出すのが得意です。

まるで、先を歩いている人が投げ捨てるゴミを後ろから付いて、拾ってくれる様な人なんです。

また、起業家タイプは、人のことを気にせずにどんどん進んで行く傾向がありますが、
所属意識の高いタイプは、周囲の人たちへの気配りが得意で、チームビルディングが強みでもあります。

慎重に観察し、新しい商品やサービスを導入するタイミングを計ることにも長けています。

決して、表に出て叱咤激励をすることは得意ではありませんが、
温厚な人柄で、チームメンバー全体のことを考え、組織を前進させる。

そんな人たちです。

あくまでも先代が起業家タイプの場合に限りますが、
なぜ、このタイプの人たちが、苦労するのかというと、真逆のタイプだからです。

お互いに理解する事が難しく、周囲が一般的なリーダーシップを取っている先代を見ているので、
同じ様なリーダーシップスタイルを求める傾向が強くなるので、それに応えようとすればするほど、苦しくなります。

まとめ

リーダーとは一般的に起業する様なタイプ、
そんな人達だという先入観があり、そうであるべきだと後継者自身が勘違いをして、
先代や周囲の社員やスタッフもそれを求めてしまうことが往々にして起こっています。

ですが、後継者が周囲や先代の期待に応えるのではなく、あくまでも自分自身にあったリーダーシップスタイルを確立する事で結果として、会社組織をまとめて、成果をだすチームにする事が重要です。

そのためには、自分は何が得意なのか、何が強みなのかを明確にする事、
自分自身との対話から始める事が重要です。

会社を継がせる立場の先代経営者は、後継者がどんなタイプなのかを見極め、
自分とは違った、後継者の方にあったリーダーシップのスタイルを確立させる。

そういう意識が求められ、後継問題を楽にしてくれるでしょう。

今回の話のベースは、ウエルスダイナミクスのプロファイル理論がベースとなっています。

起業家タイプとは、ダイナモ・ブレイズのエネルギーが強く、
所属意識が高いタイプとは、テンポ・スチールのエネルギーが強い傾向にあります。

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