本当のモチベーションを上げる!利益を圧迫しない組織経営

本当のモチベーションを上げる!利益を圧迫しない組織経営

組織経営において社員のモチベーションを維持する事は重要ですが、
目に見えてそれが利益増加に繋がっていると確証を得ることは難しい場合が多いです。

例えば、昇給や賞与、飲み会や社員旅行など。

喜びに繋がったり、楽しい時間を過ごす事ができるので、
多くの会社でモチベーションアップの一環として、実施されていることと思います。

ですが、これらはその瞬間は高揚感や充実感があり、やる気・意識が上がった様に感じる事ができるかもしれませんが、生産性が向上したり、利益アップに繋がったと言い切ることが難しいです。

なぜでしょうか。 

それはモチベーションの上がり下がりとは、その本人の主観でしかないからです。

結果的に生産性が上がる事がなければ単なる自己満足ですし、それでは意味がありません。

生産性や利益アップに繋がっているかどうか分からない施策は、止めてみることも経営上、重要です。

例え誰もが喜ぶと思う様な事だとしても、全員が喜ぶ施策は存在せず、
何かしら、どこかしらに不満や不公平感を持つ社員がいるのです。

では、どうしたら良いのでしょうか。

社員が自分自身でモチベーションを上げて、維持する様な取り組みをする経営が必要なのです。

なぜならモチベーションとは、外からの刺激によって与えられるものとは別に、
自分自身の内側から与える刺激によっても維持・向上されるものです。

むしろ、人から与えられるより、自分自身で与える刺激の方が、大きくモチベーションの維持に繋がるのです。

ですので、やる気が出ないのは、決して経営者や上司だけの責任ではないのです。

ここでは、社員のモチベーションを維持・向上するための経営施策を検討し、
社員が自らモチベーションを上げるために必要なことは何かを検討して行きます。

昇給や賞与、報奨金ではモチベーションは続かない 

社員のモチベーションアップというと、真っ先に挙げられるのがお金。 

昇給や賞与は、その代表格ですが、
本当にやる気の維持や向上に繋がっているのかというとそうとも言い切れません。

昇給は誰でも嬉しいことですし、上がった直後は
「仕事を頑張ろう」というモチベーションになりますが、長くは続きません。

例えば、月給20万円から5%昇給で201,000円になったら、 1,000円でも明細を見たその瞬間は、嬉しいでしょうし、頑張ろうと思うでしょう。 

ですが、2ヶ月3ヶ月も経過すれば、どうでしょう。

固定給の場合、上がった状態が続けばそれに慣れてしまい、当たり前のことに変わってしまうのです。

会社経営としては、毎月1,000円だとしても、年間1万2千円で、 社員が多ければかなりの負担となり、利益を圧迫することは目に見えています。 

1,000円の利益を上げる以上の生産性や利益が向上しているのかどうか。 

これを測る事は難しいかもしれませんが、もし計測不可能であれば、安易な昇給は無意味ですので、経営上から考えても利益が減少するので止めるべきです。

利益に繋がるモチベーションアップ経営とは

社員やスタッフが自分自身でどうしたらモチベーションがアップしたり、維持できるかを 相互把握する。 

先ずは、ここから始める必要があります。

モチベーションアップというと、
とても大きな何かをやらないといけない様な錯覚を起こしますが、そんなことはありません。

例えば、週に1時間、 趣味のために時間を使うとか、毎日10分、瞑想をする。 
パソコンやスマホから解放されて、海や山、川などで自然を満喫することもオススメです。

これらはお金も時間もさほど掛からないことです。

ちょっとした事、僅かな時間を意識的に割くことが重要です。
もちろん直接、会社の経営に影響は与えませんし、利益も圧迫しません。

他には、仕事での成長の機会を会社として意識的に作り出すことも有効です。
同じ職種でも担当を変えるとか、他の部署の他の仕事の一部を週1回だけ手伝うなどです。

それだけ見れば、体制に影響がないので無意味の様に思えることだとしても、当の本人には刺激になります。

思い切った職種変更や部署変更などは、モチベーションの低下に繋がったり、
最悪の場合、離職に繋がるので、むしろ経営上から考えるとマイナスになり、
利益が減少することも想定しておくことが必要でしょう 

まとめ

部下からモチベーションが上がらないということで、
何かを求められた場合、それに応えることも大切ですが、
それと同時に本人は何をやるのか、という事を確認することも重要です。

本人の成長にも繋がることでなければ、利益に繋がることはなく、経営を圧迫することが殆どです。 

残念ながら、多くの社員やスタッフは、
自分でモチベーションを維持・向上できると思っておらず、何かを与えられる事を待って います。 

ですが、外からの刺激は長続きせず、自分自身で何かを決めて時間を使うこと、
やることで成長に繋がり、結果として会社に利益をもたらし、経営に欠かせない人材が育つのです。

何かを与える経営は簡単ですが、そこから利益が生まれるのか。
社員のモチベーションが上がって、成長に繋がることなのか。

そこを意識したいものです。