勇気ある決断と浅はかな選択

勇気ある決断と浅はかな選択

私たちは、毎日多くの選択をしながら生活をしている。
その選択のほとんどが無意識によるものだ。

例えば、車の運転だ。

交差点に入る前に信号が黄色になリ始めた時に
アクセルを踏み込むのか、それともブレーキを踏むのか?

アクセルを踏み込めば、
ほんの僅か数秒から1分程度は目的地に着くのが早くなる。

しかし、信号が変わった瞬間に横切ろうとする車と接触する可能性が高くなり、事故にならないまでも警察に注意・取り締まりの対象になることも有り得る。

信号が変わろうとしている瞬間に
この様なことを一瞬で考えてはいないので
ほぼ無意識にアクセルを踏みこむか
ブレーキを踏むかの選択をしている。

携帯電話も無意識に出たり、
操作をしたりしていることが多い。

では、この様な「無意識な選択」の何が良くないのだろうか?

実はことの重大さの大小にかかわらず、
無意識の選択をする様に、
つまり反応する様な習慣がついてしまうのだ。

自分では「そんなつもりはなかった」
という事も後から冷静になれば、「そういう側面もある」
と思える様な決断をしていたりすることが起きている。

大してダメージのない選択を続けていると
どんどん感覚が麻痺してくるのだ。

そんな矢先に、とても大きな選択を迫られている事に気がつかず
反応してしまうという事が起きるのだ。

上手く行けば勇気ある決断。
そうでなければ浅はかな選択。

紙一重に思えるが、
残念ながら後者になる可能性が高いのだ。

では、そうならないためにはどうしたら良いのだろうか?

普段から意識的に選択をする、反応しない訓練をお勧めしたい。

例えば、携帯電話が鳴ってもすぐに出ない。
相手が誰なのか分からない場合は特に出ない。

相手を確かめて、どんな要件なのか想像して、
折り返し電話をかけるかどうか検討する。

人によってはそんなの面倒だという方もいるだろうが、
慎重な行動によってリスクを避ける事を選択するのと
素早い行動でチャンスをモノにする選択。

どちらを選ぶかはあなた次第だ。

しかし、ご自身の性格というかタイプ上、
どちらの選択をした方が後悔が少ないか
ということを知っていても損はないだろう。