部分最適VS全体最適-終わらない議論の行く末-

部分最適VS全体最適-終わらない議論の行く末-

会社経営において、永遠のテーマといえる部分最適と全体最適。

結論から言えば、全体最適が優先される。

何故なら、
全体をみている立場の人は、
少なとも最終的な利益や長期的な視点で考えている。

反対に、部分だけを見ている立場の人は、
極端な言い方だが、
自分の仕事が上手く行く事だけを優先している傾向が強い。

広い範囲で見ても、
自分の担当のクライアントであったり、
所属する部門や拠点までしか見れないだろう。

では、どうして部分最適な発想が生まれるのだろうか?

一つは、経営者という立場にたったことがない人には
そう様な発想が難しいからだ。

しかし、その様な状況になるのは、
社内での情報共有が線引きされていて、
発想を産まないことも原因となり得る。

それに伴い、モチベーションも一定レベルまでしか上がらない。
当然の結果とも言えるだろう。

情報が共有されれば、
モチベーションが上がり、
それに伴いスキルが上がる場合も起きてくる。

情報をコントロールしている状況では、
経営的な視点を持つということは、
仮に経営者を経験したことがある者でも
難しいだろう。

では、なぜ経営サイドは情報のコントロールをするのだろうか?

理由は様々であるが、多くの場合は
ビジョンが共有されていないことが原因となっている。

ビジョンを共有できていれば、
全ての情報が仮に開示されていなくても
「何を目指しているのか」「どこに向かっているのか」
という事が共有できていれば、
細かい事は問題にならない。ビジョンを共有できていれば、
全ての情報が仮に開示されていなくても
「何を目指しているのか」「どこに向かっているのか」
という事が共有できていれば、
細かい事は問題にならない。

しかし、この移り変わりが激しい時代に、
長期ビジョンを示すこと自体、難しいので
この問題を解決するのは容易ではない。

その点からも、悲しいことに
この不毛な論争には終わりが見えない。

残念ながら現時点では、
議論を避ける事がベストなのかもしれない。