あなたの才能・強みが見えない理由 その3
強みが埋もれる原因は、教育現場にもある。
残念ながら、現在の日本の学校教育では、不得意な教科を克服することを重要視される。特に大学進学まではそれが顕著である。
3段階、5段階や偏差値による相対評価。
ここには、満遍なく人よりできる事が出来るが評価される仕組みでしかない。
例えば、数学が得意で5段階評価で5であったり、偏差値が65であると、それ以上は伸び代がないので、他の不得意な教科を伸ばそうと考える。
なぜなら、得意な教科よりも伸び代がある、進学のために成績を伸ばすには、当然の考え方である。
しかし、これが才能・強みを潰す原因の一つである。
数学が得意な中学生には、高校で学ぶ数学を教え、それも理解したら、大学で学ぶカリキュラムを教えるか、大学での受講を許可する。
その時点で、更に学びたければ、大学院で数学を学ぶ。
そうすれば数学が好きで、学びたい中高生が増え、能力を早期に開花させる事も期待できる。
あなたの学年にも1人くらいこんな生徒がいなかっただろうか。
夏休みにホームステイして、楽しくなって留学。帰国するも国語や数学が苦手。
けど、得意な英語でキリスト系私立の大学に進学し、英語を生かす仕事に就いた。
キリスト系の私立大学に進学したかどうかは置いといて、これが好きが得意になり、仕事になったパターンであるのは明白である。
ではでは、なぜ現代の様な教育システムが出来上がってしまったのか?
その理由の一つは、万遍なくなんでも出来る都合の良い人間が、必要だったからだ。
高度成長期の様な、特別な能力がなくても、なんとなく働いていると会社が大きくなり、役職が上がり、昇級する時代には、そんな人間が持てはやされたのだ。
しかし、そんな時代はとっくに終わり、もう二度と来ないだろう。
当面は教育システムの変更は望めないだろうから、自分の才能を探す事が私たちには必要と言える。
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