自分のリーダーシップスタイルを明確にする!先代や古参の社員の意見より、後継者自身の意見を優先する必要性とは

自分のリーダーシップスタイルを明確にする!先代や古参の社員の意見より、後継者自身の意見を優先する必要性とは

若くして家業に入ったり、後を継いだりした場合、
自分の意見や主張が通らず、悔しい思いをする経験は、誰にでもあるでしょう。

先代や古参の社員さんの方が、
会社の事や仕事を熟知しているので、ある意味、仕方がない面もあります。

ですが、自分の意見が通らなからと言って、先代や社員さんの言いなりになってはいけません。

なぜなら、何かあった時に責任を負うのは、後継者だからです。

ですから、賛同が得られるかどうかは別として、
自分の意見は意見として、主張する事が大切です。

その上で、自分の意見を通すのも、
社員さんや先代の意見を採用するのも、後継者の責任なのです。

後継者の中には、創業者の様にアイディがどんどん出て来ないと悩まれる方も多いでしょう。

その反面、業界のリーダー的存在の先輩に憧れて、その真似をする様な事をされている方もいるでしょう。

ですが、そのリーダーシップスタイルは、あなたに合っていないかもしれません。

自分自身の強みを生かしたリーダーシップとはどんな形なのかを明確にする必要があります。

ここでは、自分の意見を優先させる重要性と
自分に合ったリーダーシップとは何かを考察して行きます。

先代や古参の社員の意見より、後継者自身の意見を優先するメリットとは

人が多かれ少なかれ、個人事業主でない限り、事業を行う上で意見の対立は起こります。

起業した創業者の多くは、先頭に立って旗を振る様なタイプが多いので、
自分の意見を曲げることは余りしない傾向にありますが、後継者の場合は、そうとは限りません。

周囲に気を使ってしまい、自分の意見をハッキリと言う事が出来ない。

そんな後継者も多いですね。

父親が創業者の場合、頭ごなしに言われることに幼少期から慣れてしまっている場合も多いでしょう。

ですが、そんな創業者だったり、先代だったりの意見が正しいとは限りません。

時代背景も先代の時とは変わっているでしょうし、今まで上手く行った事をでは上手く行かないことも増えて来ているのです。

そんな状況下では、先代や古参社員さんの意見では、上手く行かない事も多くなるでしょう。

ですので、新しい価値観を持った後継者の意見が必要とされるのです。

それに、後継者の意見を通した場合、
後継者のモチベーションは高くなりますので、従来の事業にも力が入ります。

仮に、上手く行かなかったとしても、
自分の責任として受け入れ易いので、先代はそこを汲んで欲しいものです。

もし、自分の意見ではなく、先代や社員さんの意見を採用することもあるでしょう。

その場合にも必ず自分の意見を加えたり、アレンジをしたりして、自分の意見にして欲しいのです。

なぜなら、他人の意見のままだと、仮に上手く行かなかった場合、他人のせいにする考えが頭を過るからです。

最終責任は、経営者しか取れないのですから、
それが誰の意見だろうと、納得して実行しないと後悔しても仕切れません。

良さそうに聞こえたとしても、何か気になる点があれば、慎重に検討する必要があります。


後継者自身、新しいアイディアが思い浮かばないとしても、負い目を感じる必要はありません。

リーダーシップのスタイルが違うだけなのです。

誰かのマネに囚われず、取るべきリーダーシップスタイルを明確にする重要性

起業家である創業者に比べて、
後継者が同じ様なリーダーシップスタイルを持っている可能性は高くありません。

創業者の多くは、自分のアイディが事業になると考えたり、自分が率先してビジネスを進めたりしたいという思いから起業をしているのですが、後継者は、事業主の家を選んで生まれて来た訳ではありません。

ですので、同じ様に人前で話をしたり、自分の意見を主張したり、革新的なアイディが出てくるとは限らないのです。


ですが、一般的なリーダー像、リーダーシップがその様なものだ
という根強い先入観というか、思い込みがあるため、後継者たちは苦労するのです。

業界の先輩だったり、目立った存在の経営者の言っている事があたかも正しい様に聞こえたり、思えてしまう。

異業種交流会などの先輩でも、話が上手な経営者に憧れてしまう。

これは、私も経験した落とし穴です。

私たちは、生まれながらにそれぞれ、才能や強みを持っているのですが、経営者という立場上、人前に出て話をしたり、社員を引っ張っていく様なパフォーマンスを求められたりします。

そのため、その様な行動が苦手な経営者の場合、自分にはリーダーシップがないと自己嫌悪に陥ることもしばしば。

本来、リーダーシップには、様々な形があるのですが、
それを良しとしない先代や古参社員、後継者自身がいるのです。

ですが、どんなに真似をしたとしても、合っていないスタイルでは、長続きしません。

見せかけのリーダーシップでは、自分が苦しくなるのです。
大切なのは、自分に合ったリーダーシップを見つけること。

そして、それを磨き続けることです。

私自身、会社を継いだ後、一番悩んだ点です。

もちろん、人前で話をしないとけない場面というのもありますが、好んで話をすることしません。

自分が得意ではないという事を理解できているからです。

自分自身のリーダーシップスタイルが解らない場合は、ウェルスダイナミクスのプロファイリングテストを受ける事をお勧めします。

自分が苦手なことではなく、得意なやり方でリーダーシップを取るのも昔では考えられなかったと思いますが、今の時代には受け入れられることは、ありがたいことです。

まとめ

後継者として、会社を継ぐことは、義務ではありません。

継ぐからには責任が生まれます。責任を取れるのは、経営者だけなのです。

先代からバトンを受け継いだら、その時点で後継者の責任です。その意識が薄いと、他人の意見に左右されてしまいますので、気を付けたいところです。

他人の意見に左右されてしまう理由。

それは自身のなさの現れです。

それを克服するためには、
自分のリーダーシップスタイルを早急に見つけて、
そこにエネルギーを注ぐ事が需要なのです。