「次回からは1000円札をご用意下さい」に学ぶ経営改善

「次回からは1000円札をご用意下さい」に学ぶ経営改善

GWの中、どうしても髪を切りたくなり、
近所の1000円カットに行った時のこと。

店内には8名ほどの順番待ちの先客がいて、
3人のスタッフさんはフル回転。

この店の仕組みとして、
入り口にある券売機でチケットを購入して
受付の紙に名前を書いて順番を待つ
というやり方。

私も数回訪店してしていたので
その手順に従って券売機でチケットを
購入しようとしたところ、

財布には千円札が見当たらず、
5千円札を券売機に入れようとしたら、
なんと千円札専用!

これは何度か訪店しても気が付いていなかったのか、
気にしていなかったのか、盲点だった。

どうしようかと思っていたところ、
ちょうど店長さんぽい人が近くに来たので
「両替をお願いします」
と伝えたところ、

「こまかいのお持ちでないですか?
受付の時に両替しますので、お名前をお書き下さい」
とちょっとキツイ口調で言われた。

待つこと30分ほど、
別のスタッフさんに名前を呼ばれて
両替の旨を伝えると最後に
「次回からは1000円札をご用意下さい」
と言いわれた。

「申し訳ないのですが」とか
「お手数ですが」とか
そんな言葉もニュアンスもない。

「GWで忙しくて余裕がなかったのだろうか?」
とその場は想像したのだが
HPをを確認すると

「お客様をお待たせすることのないよう、
店内スタッフはカットサービスに 専念させて頂いておりますので、
両替は行っておりません。 1万円札、5千円札でのご利用はできませんので、
大変お手数ではございますが1,000円札をお持ち下さい。」

と書いてある。

よく見ると各店舗には電話番号なく、
予約もできないし、
順番を呼ばれた時にいなければ順番を飛ばれされることもある

と書いてある。

ここまで徹底されていることからこの会社は
1000円で髪を切るというサービスを
価格以上のクオリティで提供する」
ということにこだわってることがわかり、

それ以外のサービスは
徹底的に排除しているのだ。

確かに1000円という価格で
店舗の家賃、光熱費、スタッフの給料などを
賄おうとすると

如何に無駄をなくすか
ということと

如何に沢山のお客さんに来て貰って
カットをこなすか

という両輪が必要になって来るのだ。

これはどんな商売にも通づるポイントであり、
過剰なサービスが当たり前の現代日本において
考えさせられるテーマだ。

コンビニの24時間営業を見直す時代。
消費者の意識も寛容な変化を求められる時代なのだろう。