社員のモチベーションを上げられない!組織経営で機能しない3つの理由

社員のモチベーションを上げられない!組織経営で機能しない3つの理由

組織経営において、スタッフのやる気を上げることは、業績向上や経営改善には不可欠です。

部下のモチベーションUP。

これは管理職の大切な役割の一つであり、その考え方は一般的にな っています。 

ですが、部下のやる気を出させるという点において、
経営者、管理職が組織で上手くやれているという話はあまり聞いたことがありません。

そのためモチベーション UPに関する書籍や研修は 錆びることなく、
変わらず持てはやされていると言っても過言ではないでしょう。 

報奨金や表彰、目標管理にコーチング。

様々な手法が存在していますが、それらが機能しないという経営者の話が多く聞かれます。

その理由は、

先ず最初にモチベーションと、一時的なテンションとを混同してることが挙げられます。

第二に、モチベーションが上がる条件が人によって異なるという事が理解されていない点です。

更に、モチベーションとは元来、そう簡単に上がり下がるするものではありません。

そのため、経営者や管理職は、上げ続けるための施策を絶えず、やり続ける必要があるのです。

ここでは、組織で求められるモチベーションの正体とは何かを解説し、
組織経営において多くのリーダーが悩む本当のモチベーションアップとは何か。

これら考えていきます。

そもそも組織経営で求められるモチベーションとは何か? 

モチベーションとは動機付けのことです。 

動機を与えるモチーベートから来ている言葉で、どうしたらモチベーションが上がるのか、動機付けされるのかと様々な研究が行われています。

日本では、特にバブル期においては、多くの企業で様々な手法が導入されましたが、研究の多くがマズローの欲求段階説、二要因理論、X理論Y理論などを始めたとしたアメリカで行われているため、日本人には合わないのではないかと最近は見直されています。

ではなぜ、会社組織では上手く機能しないのでしょうか?

手法を取り入れても機能するまで会社組織が忍耐強く継続できず、その場しのぎのテクニックとして使われているケースが多いことが原因と言えるでしょう。

経営者、管理職がモチベーションを上げていると思っているこれらの手法。

実はその瞬間のテンションが上がっているだけで、効果が続かなかったり、逆効果であったりするということもあるのです。

何かのきっかけで一時的にやる気が出たとしても、やる気が続かなければ、テンションが上がっただけに過ぎないのです。

本来、モチベーションとは、動機付けであり、
そう簡単に上がり下がりするべきものではないのです。

例えば、何かの商品を販売しようと社内でキャンペーンを打った場合、
直ぐにその商品の売り上げが上がるかというとそんなことはありません。

特に新商品であれば、商品に対する知識が高まったり、見込み客への紹介を繰り返す。

これらから販売するスタッフも手応えを感じたり、
「挑戦してみようか」
という気持ちになるのですが、何せよ時間が掛かるワケです。

もし、商品に魅力を感じる社内のスタッフが増えれば、自然とお客様に紹介する様になります。

お客様も商品の良さを感じれば、継続的に使用したり、
家族や友人に紹介する様になるので、ここまでくれば、キャンペーンは成功と言えるでしょう。

ですが、商品やサービスによって、お客様に浸透するまでには、かなりの時間を必要とします。

そのため、直ぐに成果の欲しい経営者は忍耐強く待つことが出来ずに、
別の商品やサービスに力を入れてしまいがちです。

同じ商品やサービスを継続的に手法を変えながら、
組織内外にPRすることが必要と言える でしょう。 

経営者やリーダーが考えるモチベーションUPは逆効果の場合もある 

自分のモチベーションが上がることをまるで
部下の意見かの様に会社に提案する組織の管理職。

それを真に受け、採用する経営者。

実はこの様なケースが多いのが現実です。

更に全員に同じ手法を用いる全体管理の経営を行っている場合が多いため、そこには個々の能力や特性の考慮は含まれていません。

ですので、同じ手法でもその手法が機能しやすい部下と機能しにくい部下が現れ、それを個別に管理育成できるマネジャー不在が根本的な原因にもなっているのです。

例えば、目標達成をしたら全社員の前で社長が表彰する。

一見すると誰もが喜ぶ事に思えますが、人前に出て目立ちたくないと思うスタッフもいるのです。

ですがそれを言えずに、「大勢の前で表彰されるのが嫌」という心理が働いて、
ワザと表彰されない様に業績を調整するということが実際には起きています。

目標を達成した際には、チームで飲み会をやるというのも同じです。

お酒が好きでも「上司とは飲みたくない」
そんな部下も多いでしょうし、そもそも飲み会が嫌 な人もいるでしょう。 

何が動機となるかは人それぞれなのです。

まとめ

動機付けという言葉からも分かる様に、
動機を与えなければモチベーションは下がるという前提があります。 

もちろん、受け取る経営側の問題もありますが、
動機付けをする側の管理職が動機付けを継続できない
という問題も現場では起きているのです。 

ですが、自分で自分を動機付けするということも可能です。

何をしたら自分は、心地よく仕事が出来るのか、反対に何が仕事のやる気を奪うのか。

これらを自分自身で明確にすることが、実はモチベーションアップに一番、必要なことなので す。

そして、それを自分自身で行なったり、
会社組織に提案することもモチベーションアップを維持するには必要ではないでしょうか。